議員立法

  • 2016.09.15 Thursday
  • 17:47

長年騒がれており注目を浴びている特別養子縁組に対する法律・・・議員立法がこの秋の国会で通過する見込みです。

私達団体の手元に与党・野党の議案が来ておりますが内容はまた随分変わって非常に困惑しております。

あれほど何度も議員会館に行き、各政治家の方々に面会してお願いして来ましたが・・・・どうやら私達団体の気持ちは汲んで頂けなかったのかな、何度も同じ事をお願いして来ましたがどう考えてもおかしい。

このままでは継続出来ない団体も出て来ると思いますし、BPも今までと同じ体制を取って行くには厳しいものがあると考えております。

 

という事で、急遽塩崎厚生労働大臣に面会することになりました。

人数が限られており斡旋団体は私と命をつなぐゆりかごのみ、後は白井先生が代表してお話して下さいました。

今回は三重県の市長さんが表敬訪問されるのでしっぽに着くことが出来、白井先生の資料ももしかしてという考えで私も陳情書を事前に作り持参しましたが受け取って頂けました。無理かも知れないと言われていたのでドキドキでした。

塩崎大臣は今までなく養子縁組に興味を持って下さり愛知県の矢満田先生の「愛知方式」にもわざわざ見学に来られたぐらいですので何とか団体の気持ちを汲んで欲しいと願いました。

 

こういうのは作る部署があるので大臣が内容を把握していないとそのまま通過してしまうので怖いのです。

そして一度通過し決定してしまうとこれを覆すのは無理で法律ですから従わなければならなくなります。

養子縁組できなくなる・活動できなくなるのが困ります。そうならないように知らない先生方にも何度も面会しうったえて行くしかないのかな、でも議員さんに面会するなんて私は田舎者で出て行くのも嫌です。

何回行ってもオロオロします。一人なんてもう不安で前夜は眠れません。ぴぃ焦る

こうして何回も出向いてみんなのしっぽに着いてここまで来ました。

私としては今後、他にない「実親支援」をより充実させていくしかないとは思いますが実親の自立支援を少し考えて作戦を練ろうと思います。幹部達には伝えてあります。

 

うちの会は他の団体が断わる実親さんの「経済的支援を受けられない」と言う点、他の団体ではここまでの親はいなだろうな、「断られ続けた親達」の多くがBPにやって来ます。

より貧乏な女性たちばかりです。こちらも毎年更新されております。

行政に行けと病院で言われて行ってもここまでは出来ないと断られて泣きつく親達です。

最後は飲まず食わずよく赤ちゃんは無事だったこと、そういうケースもあります。

貧困社会に沈んでしまっている妊娠した女性は更に地獄を見て泣き叫んでいる、そういう親がBPには集まります。

好きで呼んでいるわけではないのですが最後の砦のようにBPに集まります。

救う事に真剣に取り組むからでしょう。「他の団体に断られた」という妊婦達の声を聞くとみんなHPにはいい事書いてあるのになぁ、障害児や病気を持った相談はまず多くの団体が話もろくに聞かず断るそうです。

「住まいの提供をします」と打ち出しているのに「それは出来ないので産んでから来て下さい」・・・これって児相と同じ言いぐさじゃないのかなぁ。

 

たまに産んでから帰る家がない親が母子寮に来るようになりました。

それも自立に向けた一歩として今後は支援して行きたいと思います。

BPも貧乏な団体ですが「情」だけはあるつもりです。

スタッフも「これは可哀想でしょうよ」と言う案件・・・あんたもまたこんなの持って来てくれたの?と思う事もありますがみんな私の考えをそのまま受け継いで行くのか、よくもまぁ似て来るものよと苦笑い。

 

とにかく野田聖子議員曰く「ここまで10年かかった」と言うセリフ、どうかこういう団体もいる事をご承知おき願いたい。

実母たちはみんな経済的に困り泣く泣く養子に出すのに裕福な状態の実親などおりません。

貧困であればあるほどその実親は出産まで多くの費用がかかります。保険証がない、長年切れているから始まり家賃滞納で出されそうだとか、事情はいっぱいあります。

出産だけすればいいわけではないケースばかりです。無事に産んで養子に出すまではいくつもの問題をクリアして行かないと我々養親にはゴールが長く、無事に入籍できるまでは不安と心配も常にあります。

「返してくれ」と言われるのではないか・・・

実親の事を思うなら養親のその負担も考慮して欲しいですね。

どうか私たちが活動しやすい法案でありますように・・・じっくり考えたいい法案でありますように。

 

ある赤ちゃんの親は子供を守る為に2ヵ月間入院し苦しい入院生活を送りしました。

切迫流産・早産で入院をする親達も年々少なくありません。

赤ちゃんが生まれてしまわないように点滴で持たせるのですがベッドで寝ているだけで動けない場合は非常に辛いです。

ストレスで膨らんで行きます。

腰も痛くなるし気持ちがブルーになります。そしてその点滴が高額で入院費用も長ければ出産するほどかかる場合もあります。

そういう苦しみを乗り越え無事に出産し今度はお別れと言う違う辛さが待っています。

シクシク泣いて抱っこしない実母もいれば黙ってひたすら赤ちゃんの顔を見つめる親もいます。

存分に赤ちゃんの顔を見て忘れないと言い聞かせているのか「はい」と子供を渡してくれる親もいます。

「辛い」という言葉の裏には「幸せ」と言う言葉が待っています。実親達にもその言葉が当てはまる時が早く訪れますように・・

 

厚労省で塩崎大臣と面会させて頂きました

いい法案にして下さい!

右から2人目が三重県知事の鈴木さん、若くてバリバリです

ラッキーにも大臣の横を譲って下さった方がいらしてちゃっかり座っちゃいました。

 

よく生まれて来たね。偉いよ。

みんな待っていたよ!

生まれて来てくれてありがとう!

 


 

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