助産師さんの研修
- 2015.02.27 Friday
- 01:38
23日・24日の2日間助産師学課の大学の研修生が本部を訪問されました。
始め申し出を頂き「うちでいいのだろうか?」と思いましたが私も初めてなので喜んでお受けしました。8日間の研修は他の6日間で助産院や病院で受けて残り2日間をBPで受けると言う事でした。
まず事務局にて質問攻めに合い、聞きたいことが山ほどあったようです。素朴な質問もありました。
いつも思う事ですが取材の際もそうです。子供を産むと言う事は女性だったら大半の方が出来る事ですが育てるのはまた別なのだという事をここで知ります。
産むことと育てる事が分かれるのが養子縁組です。生んで別れる訳ですから大きな違いです。
助産師さんの卵さんは母子寮に2人いた実親さんに面会しまた沢山の質問をされたようです。
一人は今から出産する人とすでに出産して入院中の実親さんにも面会しました。
面会している時は私はなるべく席を外しますが終わると収穫があったかのような顔をされていますのでこちらも嬉しくなります。
これから助産師として自分は妊婦さんに何をして上げられるのだろう、何をすればいいのだろうと考えていたそうです。
私は自分の立場上、「もし産んでも育てる事の出来ない妊婦さんが来たら行政を頼るのではなく新しい育て親を見つける事ができる方法を知らせて欲しい」と言いました。養子縁組は普通と全く変わらない血のつながりはないけど親子の絆が出来、それはご縁により時間と共に強くなり一生変わる事のない親子関係が出来る事なんですと言いました。
50人に一人、100人に1人必ず少ないかもしれませんが連れて帰る事の出来ない赤ちゃんが誕生すると思うのでその時は寄り添い、新しい家族の在り方を教えてあげて欲しい、是非私にお知らせ下されば必ずその子は幸せにしますと言いました。
今回ホテルに泊まると言うのを母子寮に泊まって下さいと言い、全国から移動して来る実親たちの束の間の住まいに寝て頂きました。
同じように台所で自炊し入浴し休んでの2日間でした。
何もお構いできずにベビーシッタ−さんも用事で夕方帰りましたが食事も何がいいか買い物しておいて下さり好きなように台所を使って頂きました。同じように同じ場所に立ち何を考えて作っていたのかなと思いました。
普段は、実家で親が作る食事を食べて普通に学生をしているそうです。ですからここでの実親の生活は本当に学びになったと思いました。
知らない事ばかりでしたと言う言葉でわかります。
大きな決断をし子供を置いて行く人生が待つ実親とやっと宝物に出会い喜ぶ人生・・・両方を見るのが私達の役目です。どちらもやがては輝く未来になって欲しいと思いながら見送る自分がいます。
産むことに悩み生んだ事に悩む親たちにどうか助産師さんたちも寄り添って養子縁組と言う新しい家族の有り方を教えて上げて下さい。
本日、地元の助産師さんも本部を訪問されこの茨城県に養子縁組の団体がある事を今回初めて人から紹介されて驚き是非面会したかったと言いました。
助産師は実親と生まれて来る子供の本当に近い場所にいるお仕事です。連携が出来たらそれこそ嬉しい事です。いつつながるか連携できるか分かりませんがまかない種に実もつかず花も咲かないと言います。いつかきっと実のではないかと期待した数日間でした。
4月からこの助産師さんの卵さんは病院で助産師として勤務することが決まっているそうです。このBPでの2日間が将来この方にどんな影響を及ぼして下さる事か楽しみでもあります。今回、この大学では16人が助産師になるそうですがその中でこの方だけがうちのうな場所を選んだそうです。
他の皆さんは病院や助産院だったそうです。
養子縁組はまだまだ世の中には浸透しきれていません。そいう中でBPを訪問して下さった事を私も誇りに思います。本当に嬉しいです。
素晴らしい助産師さんになると思います。
頑張って欲しいです。
卵の助産師さんが訪問した時に誕生していた実親さんの赤ちゃん
元気に生まれて来ました!
ウサギのお雛様
吊るし雛
天井が鮮やか