「マザーズ~ 特別養子縁組と真実告知」が日本放送文化大賞グランプリ受賞

  • 2014.11.06 Thursday
  • 00:39

 本日夕方、中京テレビさんから連絡があり4月に全国放送された「マザーズ〜 特別養子縁組と真実告知」が日本放送文化大賞グランプリを受賞しました。

夕方の日本テレビの「ニュースエブリィ」や中京テレビの「キャッチ」・夜のニュースzeroでも流れていました。この受賞した凄さをひしひしと感じました。

「小さな命に係わる事の大切さ」が光ったのでしょうね。そしてそれはやがて来る真実告知で更に光を増す訳です。告知して変わる親子関係ではないはず、しっかり愛情を持って育てていれば変わるわけがないと私は信じています。

近く全国放送にて再放送される予定です。中京テレビさんおめでとうございます!

また取材に応じて下さいました実親さんたちそして養親さんたちにもあらためて御礼申し上げます。本当に嬉しいです。


そして10月18日放送された(中京エリア)ドラマ「マザーズ」もあちらこちらで凄い反響だと聞いています。こちらも引き続いて全国放送に持って行きたいですね。

何度見ても泣けますし養親・実親・養子・・・どの方がご覧になっても急所をつかみ抜けるところがないと私は思いました。

どの俳優さんもその役をしっかり出してくれていてどの場面も迫真の演技で手に力が入り感動しては泣いての繰り返し、男性群にも十分涙腺の緩む番組だったと思います。決して作り物ではない真実の体験談であり実際起こった事実を元にして作られた先品だからこそ人の心を打ち感激の嵐を呼ぶのではないでしょうか。


このドラマを見た後、いくつかのアクシデントが起きました。

実親さんに軽度の知的障害があり出産しました。

その赤ちゃんをキャンセルした親がいました。その理由が実親に知的障害があるからだそうです。生まれた赤ちゃんにも同じように出るだろうと決めてかかっていました。


実親たちは高齢な親でも幼い親でも気持ちはみんな同じです。痛いし苦しいし辛い中、生んで一瞬生まれた喜びを感じてその後に辛いお別れがあります。痛い・苦しい・辛い・悲しいといくつもの感情が変化してぼろぼろの精神力の中苦渋の選択をして私に手渡してくれます。その命の重さを感じて私は帰るわけですから該当者はこの命の重さを受け止めて下さらないと困ります。


ある実親に軽度の知的障害があっても普通の生活をし学校にも通い生まれた赤ちゃんの顔を見に切ったお腹を押さえながら面会時間ぎりぎりまで新生児室に入っていました。

たとえ幼い親でも顔はもうお母さんです。誰にも負けないお母さんです。自分では育てることはできないけど、分かっているけど悲しい。元気でね私の生んだ赤ちゃん・・・・

他の兄弟には知的はありません。赤ちゃんに出るかどうか分かりませんが(多分、ないと言う話です)このような状態で断る・・・体は問題ないのに。育て方ひとつで子供は変わることが多いのに、何の努力もしない前に諦めてしまう親がいるのが悲しいですね。こういう親には「ご自分で生んで下さい」と言うしかないですね。


また、ずっと思っていたことがあります。残念ですが実子を死産された方・出産してその後に病気などでお子さんを亡くされた方はせめて1周忌を終えてからご相談願いたい。


1周忌未満で子供がいなくなり寂しくて相談される方がいらっしゃいますが亡くしたお子さんにもやはりいくらかの時間が必要です。

他人が言葉かけも出来ない、この子供が親より先に逝くと言う現実をどうか心の整理がつくまでしっかり考えてからご相談下さい。

BPから巣立つ赤ちゃんは亡くなった子の替わりでもないし穴埋めでもありません。言い方がきつかったら申し訳ございません。そういう方と話していて亡くしたお子さんの事がどんどん表に出て来てこれではうちの会からは子供は出せないと感じました。また実親さんも嫌がります。


けじめや心の整理は亡くした事を封印するのではなく事実として受け止めてもうこの世にはいない、体もない、でも前に一歩踏み出すには親ならばやらなくてはならない使命だと思います。頭と心で受け止められないと次の子にも失礼になります。


ドラマやマザーズのグランプリ受賞を頂き第一線の現場で戦う身としては詰問したくなる場面が時々あります。今の時期だからこそ皆さんにお伝えしたいと思いました。


それからご自宅にお子さんのお骨をまだ置いていらっしゃるご夫婦にもお願いがあります。私は引き渡しの際にたまにお骨があるのを目にしますがいつこれを手放せるのかなと思いながらずっと考えます。親だから仕方ないとも思います。お骨がなくなったら寂しいのかなと思いますがどうかある程度置いて気が済んだら・・・(気が済むことはないでしょうが)地に帰してあげて下さい。

やはりお骨はお墓に納めて供養された方がお子さんにとってもそして親たちにとってもスタートが切れるのではないでしょうか。あの世とこの世はつながっていると思います。ただいつでも行き来できるかは分かりませんが、いつかは自分も行く世界です。


体は無くなっても子供の魂は親に残ります。姿が見えなくてもちゃんと親元にいつもいると思うし親が悲しめば魂も悲しむだろうし親が喜べば魂も喜ぶと思います。お骨が家になくなっても子供はちゃんと分かっています。いつも親たちを見守ってくれていると思います。小さくてもあなた方のDNAを継いでいますから心配いりません。形がないだけだと思って下さい。夢に出て来るかも知れないし何かを感じるかも知れません。お骨を見た時にいつも私の心には何となく「苦しい」と感じてならないのです。帰る場所へ帰りたい、それはもしかしたらまたこの親の元へ生まれ変わりたいと言う事かも知れません。そしてそれは・・・養子という形になり2人目になったり3人目になる可能性だってあると思います。


魂の叫びです。帰りたい・・・天に、帰りたい・・・親たちの元へ帰りたい。


叶えられますよ頑張って生きていたら、この子供たちは必ず戻って来ます。そういう経験を私はしたことがあります。どうかお骨のある方はお墓に帰してあげて下さい。寂しいかもしれませんがきっと子供たちは願っていると思います。いつもいつも親の元にいますから大丈夫です。


子供を亡くして養子縁組をされたOBが何組もいらっしゃいます。「○周期が終わり心の整理がついたから」とか「けじめをつけられたので」という言葉を聞いてこれならば養子が行けると思いました。お子さんを亡くした場合は焦らずやはりある程度の時間を置いて頂く必要がある事を十分に感じました。


緊急で救済した赤ちゃんなど危険が多いのですが年に1人か2人は死亡してしまうケースがあります。それは病気を持って生まれたり、生まれた状態が悪かったりで特に多いのは胎盤剥離ですね。


万一これらの場合命が助かってもその後の育児は困難を覚悟することを医師に言われたりするでしょうがだからこそ少しのハンディキャップでせっかくの命を無視しないでほしいのです。命に別状はなく普通の生活ができるのですから。そしてリハビリや療育が早ければより子供にはプラスになり言われたほどでもないとかそれほどでもないと言うように奇跡を呼んでくれるのもこの小さな命のなせる業です。BPにはそんな可愛い魂を持つ子供たちが沢山来ます。「大丈夫!ここは。いつでもおいで」というメッセージを送っているからでしょうか。


命は素晴らしい、命は光ります。親が光らせます。ピカピカにしたらもっと子供たちは喜びます。そして更に次の子を呼んで来ます。それが養子の絆ではないでしょうか。

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