養子縁組あっせん指導基準の改正について

  • 2014.03.23 Sunday
  • 01:27
 先日、厚労省から養子縁組斡旋団体に対し指導基準の改正がありました。
その中で認識したのは「養子縁組後の関わり」についてです。
当会ではOB会・同期会・東西のすずらん会・シンポジウムなど数多くの独自の行事を持っております。
そして厚労省でも子供が将来自分の出自(ルーツ)を知る為に資料を永久保存する事も指導の内容に入れました。
という事は勿論の事その養親はその団体と永い将来お付き合いして行くべきだと言う事です。

私は会を立ち上げる時、前会では出来なかったいくつかの事をどうしても付け加えておきたかったのです。
それが真実告知の絶対性です。
日本人の多くはまだ養子縁組を差別化したり偏見を持って見る人が沢山おります。
だから養子を迎えるのに親・兄弟間の承諾をもらう・・・などという事を確認したりそれによってNOをもらった夫婦は泣く泣く諦めると言う結果になるのも日本人です。
「血筋」というものに非常に拘るのが日本人だからです。

真実を隠す、嘘をつくと言う事が後になり子供にどれだけ重くのしかかるのか親やその関係者は考えているのでしょうか。
知らない方がいいと言う言葉もありますがこれは養子縁組の場合は通用しないと思います。
そして今回指導基準の改正版として文章を読んでみると縁組後の親子の関わる事も十分に重要である言う事が理解出来ました。
みなさんは「何も知らないのだから言わずに済まそう」と考える方もいらっしゃると思いますがそれは絶対にいけません。
子供にも知る権利があります。いつまでも子供じゃないし自分が誰からなぜ生まれて来たか・・自分が養子であっても思う事です。
そしてそれは今は問題ではなく思春期にあることと誰もが思っていてもこういう時期だからこそ一人でおかしな考え方をしてどんどん曲がって行く・・・そんな時、BPの仲間がいたら、お兄さん・お姉さんがいたら教えてくれる、アドバイスしてくれる、助けてくれる・・・そう同じ養子仲間だからです。
親じゃ間に合わない事も沢山これから出て来ます。
子供の考える事は大人には到底計り知れない事ばかりです。
過去に自分もそうでした。
だから絶対にこの会では告知をしっかりやって頂きます。

また中には養子縁組成立後の親子への相談支援とあるのはよく理解出来ます。
今回の改正はBPに関しては従前通りの事ばかりですからそう気になる事はありませんでしたが寄付金に関しては斡旋の条件にしないという点ですね。
BPの場合、親達からの寄付は善意によるものばかりですし強制していません。
2人目の条件にもしていません。
しかしそれは裁判の確定終了後になるようです。
BPの場合は、個別にかかった費用を請求してその際に皆さんは一緒に送金して下さり「おつりは寄付でベビー救済の為に使って下さい」と言って下さいます。
ありがたいですね。でもそれは今後裁判が確定し終了してからのようです。

細かい事もいっぱい記載されていますがそれは会が理解していればいい事です。
うちは指導に合うように活動しているつもりですからここではあえて出しません。
ただ、真実告知もしないような親や縁組後会の行事にも参加しない家族やアルバムも催促しないと送らない親など「養子縁組だけが目的」のご夫婦もチラリホラリ出てきており、そういう親は勝手に考えて告知しないとか他の親達とも交流しないとなり孤立化して行きます。
大人はいいですよ、しかし後で困るのは子供の方ですよ。
しっかりつながりを持っていた方がその親子の為にいいと思います。

養子縁組はこの日本では遅れています。
閉鎖的だからなかなかその世界を知る機会がない、だから養子は可哀想だと言うイメージを定義付けてしまう、本来は明るくて楽しい事なのに、私達日本人が暗く悲しいものにしている気がしてなりません。
せめてBPだけはそういうものにしないでほしい、こんなに普通で何ら一般と幸せの度合いも変わらないのですから大いに見て頂き養子縁組の素晴らしさを広く伝えて行かなくてはならないと思います。
そしたら誤解もなくなり偏見もなくなると思います。

隠したら何でも後で大事になったり必ず隠してもばれます。
嘘も同じです。
やましい事はまず自分の心に嘘をつくことです。それでいい人生が歩めるわけがない、後のしっぺ返しが怖いと私は思います。

今月2件の実親さんのドタキャンがありました。
でも4件のケースで赤ちゃんは誕生しております。
どの赤ちゃんもBPに来たら私はみ〜んな可愛くて仕方ない!
「良く来たね」「よく生まれて来たね」の連発です。
もうすぐ春はそこまで来ています。
そしてBPの平成25年度も今月で締めです。
さぁ〜て平成25年度はどれだけの赤ちゃんがBPのドアを訪問したのでしょう。

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