小さな命を消さないで!!

  • 2013.11.27 Wednesday
  • 00:08
皆さんも 昨夜の「こうのとりのゆりかご」のドラマをご覧になられたことと思います。
昨年8月にアヤムさんと熊本の慈恵病院を訪問させて頂き十分にお話を聞かせて頂いておりましたが私も個人で会を立ち上げ現在まで来る10年余りにはいろいろありました。
気持ちだけではどうにもやっていけない活動で社会的にも「民間が養子縁組だって」と言う言葉を横目に随分嫌な思いもして来ました。

慈恵は病院ですからまだ資金面も心配はいりません。
そこは大きいです。
私達は自分で使いたいのであればそれは自身で考えるしかない訳ですから。
BPには大きなバックグランドがあるわけでもないし力を持つ政治家や企業がついているわけでもありませんからね。
地道にコツコツやるしかないのです。
そしてこのメディアの協力で支援者の目に止まる事は後々会に取り大きな支援の輪に広がっ行く事にもなります。
ご支援頂くカンパの額はご自身のお気持ちで小さいものから高額なものまであります。
どれも真心でいっぱいです。
大事に使おうとみんなで話しています。

昨日は大変な1日でした。
11月最後の引き渡しで埼玉県に行きましたが途中、医療関係者から電話をもらい少し前に産まれてからキャンセルした赤ちゃんがその後虐待されて死亡したと聞かされました。
当時、実親からSOSが入り、急いで移動させて診察、1週間後に予定より2週間早く出産してしまい、入院中も変わる様子もなく、ただ、退院の日に実家のお母さんが来て何を話したのかその後何となく様子が変!! 
ああ〜これは育てたいのだと思い私の口から白紙にしましょうと言ったケースです。
お母さんも家には経済力もあり出来るものならば一緒に育てたいと話すので赤ちゃんはお渡ししました。
地元に帰り元気にしている様子も聞かせてくれて感謝の手紙も届きました。
ですから赤ちゃんが殺されたと言われても信じられない。

地元に帰りやはり親とうまく行かなかったのか、せっかく親になったのに赤ちゃんは実家ではなく都会の病院で死亡が確認されたそうです。
赤ちゃんは母親と住む未成年者2人に暴行を加えられて気がついたら冷たくなっており救急搬送されて公になり産まれた病院でも話が聞きたいと警察が来たそうです。
そして病院が「これはおかしい」と司法解剖に回されて2週間以上赤ちゃんは帰らなかったようです。
小さい体で痛ましい傷を負わされ解剖されて長い時間冷たい部屋にいたのかと思うと可哀想で可哀想でなりません。

赤ちゃんの体は傷だらけでミルクもなく飲料水を飲ませていたそうです。
未成年の2人は笑いながら赤ちゃんの鼻をふさいだり口をふさいだりした写メが残っていたそうです。
本日詳しい話を医療関係者から聞きました。
私には気の毒で話せなかったと言います。

私は白紙にした時にお母さんに「仕事を辞めて孫と娘の面倒を見てもらえないですか」と聞きました。お母さんは軽い仕事なので辞めたくないと話していましたがやはり問題はこの親です。
お母さんは「軍隊」の隊長さんのような口調できつい言い方で実母に接していました。
そんな親でも一度引き渡す前に子供の姿を見せたかったのでしょうね。
退院の時に病院に先に来ていて看護師に帰るのを止められて私と面会することになりました。
実親の心の叫びをお母さんは無視したのか分からなかったのか、だから私はお母さんにお願いしたのに仕事が大好きでこれが仕事を取ったと言う結果です。

ただただ、悔しくてなりません。
医療関係者も警察に「始めは特別養子縁組で出すはずだった」と説明したそうです。
産まれて来てたった数ヶ月、この赤ちゃんが何をしたのでしょうか。
退院の時に一度は私の手に抱っこされた赤ちゃんです、残念でなりません。
実親は決してその場の感情に流されないで欲しい。
自分が決めた事ですから仕方ないのですが一旦育てると言ったならばそのつもりで前に進んで欲しいと願うばかりです。親権がものを言う日本ですからどんなに危なかっしい親でも返さない訳には行きません。
ましてその当時は赤ちゃんを愛おしそうに見てるし私もまさかこの先にこんな事態が起きようとは当時は全く分かりませんでした。
しばらく私の心はブルーです。

そしてこのサイトをご覧になられている実親さん、診察を受けましょう。自宅出産は危険です。
後あと手続きも面倒です。
我が子の行く末を思うのであれば至急病院に行って下さい。
だれかに声をかけて下さい。
あなたの少しの勇気が子供を救います。
そうして誕生した子は優しく母の愛で包んで上げて下さい。
養子に出る赤ちゃんはどの子も「死産」「流産」「中絶」の危険をすり抜けて来た超エリート達です。いっぱい褒めてあげて下さい。

こうのとりのゆりかごの慈恵病院の医師や看護師達やそして私達も同じです。
「小さな命を守りたい」のです。
BPには母子寮があります。実親の移動が難しい場合はお迎えに行きます。
OBからの食料や衣類の物資も届きます。
みんながあなたの赤ちゃんを守りたいのです。
元気で生まれて来るのを待っているのです。
どうか一人ではない事を忘れないでください。声をかけて下さい。
あなたがもう少し勇気を出してくれないと赤ちゃんの声が聞こえない、「助けて」のSOSが届かないのです。
どうかどうその小さな命を守って下さい。私達が支えて行きますから。

どうしてあの命を守れなかったのか・・・無理にでも止めれば良かったのか。
何を思ってももうあの小さな命は帰って来ません。力不足で申し訳ないです。
今はただご冥福を祈るばかりです。
残念でなりません。
これを機に更に肝に命じてベビー救済に力を注ごうと一人活気づいております。
明日は東北へ実親さんのお迎えです。
このケースも山有り谷ありです。うまくレスキュー出来る事を祈りながら早朝家を出ます。

注:この赤ちゃんは退院したその日にキャンセルとなり外部に話していません。
一部の幹部のみ知り得ることですからBPのOB達には無関係なケースですのでご心配なく
 



信濃毎日新聞に掲載された当会の養親さん
ご協力ありがとうございました。
沢山の反響を頂いたそうです。

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