子供には罪が無い

  • 2012.09.30 Sunday
  • 17:12
 養子に出す実親さんは大半は元気な赤ちゃんを産みたいと考えています。
そうして苦しい生活であっても気を使い、食事や睡眠・適度な運動を心がけてくれています。
そうした実親さんばかりなのであれば本当に養親も何も心配なくそして仲介する会の方も安心して推薦出来ます。

しかし、残念ながら中にはいくら注意を促しても聞く耳持たずで「元気だし何も異変も起こらないのでまだ大丈夫です」と仕事を続ける方がいます。
軽い仕事ならばまだいいのですが・・・思いきり体に負担がかかったり心に負担がかかったり、いづれも決していい結果は生まれません。
その結果・・・出産に異常を来たしたり子供に最後には大きな負担がかかってしまいます。

先日、あるご夫婦が搬送された病院の診察に遠方よりお見えになりました。
その病院で主治医は実親さんと私に向かい「今後、障害は出るか出ないかはまだ分かりません。出てもどこに出るかも分かりません。MRIで出た影は普通は消える事が多のですが消えない場合もあります。もし何か出て来たらすぐに治療が出来るように大きな病院で適度に受診を受けて下さい」と言われました。
私はいつもそのまま聞いた事を養親には伝えます。嘘は絶対に言いません。言いにくい事でも大事な事は最後まで伝えます。
でも今回、養親が探した病院の医師の言葉は大きく違っていました。
そしてまるで私が嘘をついたかのような結果になりどうしてこういういい方をあの時、主治医はしたのだろうかと考えました。

子供の障害の部分の専門医ではないせいでもありますが「養子に行く子なので正直に話して下さい。それを伝える義務があります。養親も出来る事はみんなしますので大丈夫ですから話して下さい」とお願いしました。
でも返って来たのは「まだどうなるか分からないので様子をみましょう。出るかで合ないか分かりませんから・・・」でした。

片方は「多分、これから徐々に出て来るでしょう。ですから今から可哀想ですが早くリハビリをして緩和させましょう」という話です。
私は結果を聞いて大変ショックを受けました。

当時、考えたら多分、実親さんが病院で我儘を言って看護師や病院側を困られてしまったことでもし子供をこのまま置いて行かれたら・・・またどこかに放置されたら・・・とか言う事を考えたのではないでしょうか。
で、なければ私も立ち合わせてもらい主治医と部下の先生の話しを聞いたのですからこんなに話が食い違うことだとは思いませんでした。
嘘と言うか奥歯に物が挟まるような、すっきりしないいいかたはしなかったと思います。
そしてその主治医の心配してるのは「親権者は誰ですか?どうなりますか?」と何回も聞く事でした。

子供に何か障害が出るとしたら・・・重いなんて言ったらこのまま子供を連れて帰らないのではなか・・・なんていう事を考えたのかなと思いました。
事前にこの病院のケースワーカともよく話したのですが・・・医師が養子縁組を理解していないのか、病院事態そうなのか、大きな病院ほど理解されない事も多いのは私もこの活動は永いので十分理解しております。

私は一人で怒っていました。
たとえ専門の医師でなくても紹介状には「重ければ2、3ヵ月で症状が出て来る」と書いて私達、実親側にはそういう話しはありませんでしたから誰しも「病気も障害も出ない方がいい」と考えます。
希望はそうでしょう。
障害が出たらこうなりますよ・・・みたいな事を言うと実親が動揺すると思ったので柔らかく言ったのか、分かりませんがそれは実親さんにとってはいい事ではないと思いました。

実親さんは養子に行けたのでもう終わってしまった事のように生活しています。
この実親さんの性分や育ちもあると思いますが生死の境をさまよった母子なのにそう簡単になかった事のように生活できるものか・・・養子に出すのだからその子への思いと言うものは消えるはずはないのに、それ以上に深く思いのが産みの母の思慕があるはすです。。

診察後に抱っこした子は可愛い子です。
眉間にしわを寄せる特徴がありますがそれが本人にしてみればなにかのメッセージ・信号を出しているようです。
「〇ちゃんは悪くないよ。〇ちゃんのせいじゃない。だから安心してこの父さん・母さんのおうちで大きくなってね。幸せにしてくれる親だから心配しないでいいよ」と頭をなでてほっぺをつつくとにこっとしました。何回も笑いました。
その笑顔を見て毎日、笑う事の少ない子だと聞いて本当に申し訳ないと思いました。

「あんなに注意したのに」「あれほど聞かしたのに・・・」言う事を聞いてくれなかったせいで緊急搬送されてあげくの果てに子供には大きな負担をかけてしまいました。
もっと強く、何を言われても強制して言う事を聞いてもらうべきだったか・・・そう考えてしまいます。
結果論ですからもう遅いのですが。

この子は今後、何が出来て何が出来ないのか、どういう子に成長してくれるのか、ただただ大難が小難に小難から無難になるように祈り見守るだけです。

今回、この子の養親様には始めて待ちに待った子供を迎えるに当たり、このような障害があるかもしれない子供の親になって頂き、本当にありがとうございます。
この子が産みの親に放置されたならば絶対に今の幸せはありません。
そして渉外、施設から出られず一人寂しく厳しい人生を送る事になったでしょう。
私は多くの子供たちが親の期待を受けてその期待に答えるかのように頑張る姿も見てしっております。

きっと〇ちゃんもその一人となる事でしょう。
一度は死んだ命かも知れません。生き返った来た命ですから大きな使命を神さまから頂き生まれたのだと思います。
関わる私達で守ろうではありませんか。
命はまあ〜るい、そして輝く為に存在するのですから。
無駄なものなど何1つありません。
過去を後悔しても始まりません。先を考えて明るい未来を願ってBPの子供達を支えて見守って行こうと思います。
同じ考えの人、この指とまれ!!

そしてこのサイトをご覧の実親さん達にお願いします。

どうか妊娠・出産・子育てが出来ない・・・など悩んでいたらどうか誰かに話す勇気を持って下さい。
すぐに行動を起こして下さい。
必ず救われる道はあるはずです。
命を大事に考えてひとにぎりの勇気を持って下さい。
お腹の中の赤ちゃんや生まれてきた赤ちゃんの事を大切に考えて上げて下さい。
あなたの少しの注意が小さい命を守り健康に維持されるのです。
欲をかいたら小さい命はけずられて苦しい目に合います。
全ては産みの親さんが鍵を握っております。
最後まで諦めずに助けて!を言って下さい。
その声は必ず誰かに響き届きます。
命より大切なものはこの世にはないのですから・・・・

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