北の大地はやっぱり凄いぞ!

  • 2012.07.27 Friday
  • 18:09
 皆さん、ご無沙汰しておりました。
シンポジウムの終わった夜からひど〜い風邪らしきものをひいてのどが完全にやられていました。
こんなに長い闘病は始めてです。
病院も2か所に行きましたがなかなか完治しませんでした。
養親OBの内科医さんにもご心配をおかけしてこっそりお薬を頂戴しておりました。

点滴してもよくなりませんでした。
考えたら5月から大量の相談でえええ〜っと言う程子供たちが押し寄せてコウノトリ便はへろへろになりながら飛んでいました。
そしてシンポジウムが終わるまでその影響は続き、2,3時間の睡眠があとに祟る結果となったと思います。
なにせ子供が切れないのです。
自慢じゃないですがどうして?こんなにどんどんうちに来るの?と子供に聞きました。
「あたしゃ知らん。先輩赤ちゃんがここがいいよ」と言うから来たの・・・と言う会話が聞こえたかどうかですが・・・

それくらいどんどん相談が来ました。
「他の団体を断って来たのでお願いします」と言う親もいらっしゃいました。
これはその団体から顰蹙を買うだろうなと思いますがスタッフが「それだけの魅力がないのですから仕方ないと思いますよ」と言います。

こんな状態ですから治るものも治りゃしない。
ゲホゲホ言いながら声も出ない中、そういう時に色々と電話がなり話しをしないといけない。
のどいてぇ〜〜。誰も何ともしてくれない。
そのうち、スタッフにも移り「のどいたい。咳出る」症状が同じ。
本当になが〜い事苦しかったです。

その中、先週北の大地に娘と向かいました。
今回は2つの目標があり1つは太陽家族との再会です。
札幌のスタッフ宅から電車で1時間ほどごとんごとんと揺れて北の大地を眺めながらの移動でした。
駅で太陽ママと太陽君が待っていてくれました。
太陽君は大人しい、いけるかな。

自宅に着くとまーぼ&こっこさん家族がお留守番して下さり5時間かけて会いに来て下さいました。
入籍も済ませご挨拶の様子でした。
シンポジウムではろくに話しも出来ませんでしたからね。
まぁ、ここもお父ちゃんに似てること。玄関入って抱っこしている姿は親子です。
嬉しいですねこういうふうに再会出来るのも。
面接会の時に大泣きしていた奥さんですがそんなのどっかにすっとんでました。
幸せぶり炸裂の家族を見ました。

太陽君の様子は足からはいはいして足でものを障り何かを判断するようです。
そしてブランコに乗り、ずっと歌らしきものを歌っています。
時々、止まり玩具を置いたり・・・ふん?と言う表情も見せてくれました。
太陽パパが帰ったらもうそれは・・・嬉しくて手を取り何をすんねん?と思いきや手をつないでたたたと小走りしてソファにどばぁ〜っと倒れ込みます。
何度もやってと催促します。お手手をパンパンすると更にテンションは上がります。
また太陽パパが両手を持って高〜く持ち上げてチュ!なんつうことをするからもう感激しました。
子供は嬉しいですよね。
あんなに高く持ちあげられてスキンシップしてもらいさすが太陽パパです。
横で「あたちもしてもらいたい」と言うような流し眼でむぅが見てました。

太陽君が来た時に「私と2人でコウノトリ便に乗って来た事を覚えている?」「あの時、何を心にこのおうちに来たの?」と聞きました。
答えは「ニコッ」と言う笑顔でした。

この子が話しだしたらその答えは分かると思いました。
その晩、太陽家族とまーぼ&こっこさん家族で美味しい北のお食事を頂きました。
刺身はやはり上手い!
こういう時はのどが痛いのも忘れます。

太陽パパとは昔話しをしたり将来の話しをしたり楽しいひと時でした。
この人はでかい心の人だなぁとしみじみ思いました。
実親さんが親を選ぶとき「どんな親がいい?」と聞くと大半の親は「太陽パパみたいな親がいい」と言います。
人気抜群のお父さんです。ブログでもその懐の大きさは納得のいくところでしょうね。

翌日は旭山動物園に太陽ママの手作り弁当を持ち出かけました。
2度目ですが大人でも癒されます。
4時の時報の時に一斉に狼が遠吠えしていました。
何だかホラ貝を聞いてる感じでした。
なぜこの時間なのか分かりませんがそれを見に観客は沢山集まっていました。

太陽君が自分の足で歩くのを見て少しづつ進歩してるなぁと思いました。
ゆっくりでいいんです。太陽君の人生だから。
私はこの子を初めて抱いた時に「幸せになろうね」と言いました。
だから今こうして北の大地で幸せなんです。
また来るからね・・・・

札幌に戻り2つ目の目的・・・それは大きな病院へ訪問です。
あちらから「特別養子縁組について聞きたい」と言うお話しがあり今回のお約束になりました。
ここは大きな病院なので緊急搬送される妊婦さんが多く、その中でも産んでも育てられない場合も多く今までは全部児相に丸投げしていたそうです。
でもその後その子たちがどうなったかは知らされず看護師達も「いったいどうなって行くんだろう」と話していたそうです。

一通りの話しをしてここから2人の赤ちゃんが巣立っていますのでおぼろげながらも養子の方が幸せである事は理解していました。
質問も世間並みで全然問題もありません。
「ここの産科医達はみんな熱い医師ばかりで相当リスクのある妊婦さんでも受け入れて下さい」とほとんど拒否しないそうです。
先日の赤ちゃんの担当医さんは「本日付けで退職しました。国境なき医師団に入られたそうです」と聞いてあの時にもっと話しておけばよかったと思いました。
素晴らしい医師です。そしてこの病院の心の深さも知りました。

私は高リスクの親達に話しをしても「ではどう対応してますか」「責任はどこまで取りますか」なんて言葉は一言もありません。
「協力出来ると思うので・・・」と言ういいかたでした。
普通ならばこんな大きな病院は頼んでも嫌がるのでさすがに北の大地とのご縁は強いと思いました。
この地の個人病院の院長は「どんな親でもいいから連れて来て。いつでも四方にアンテナを張り巡らして見張っていますからね」と言うぐらい本当にベビー救済に心を向けて下さる医師もおります。
こういう医師は一度も「高リスクなんだよね」とか「団体はどんな責任を取ってくれるのかな」なんて言葉は吐いた事がありません。
こういう医師が全国にもいてくれたら未受診の親にも「安心してとにかく産みなさい」と言って励まして下さり元気な子が誕生するのではないでしょうか。

私は多く「どうしてここまで置いたの」とか「検査もしてないし診察もろくに受けてない親は診ない」と言われます。
どうして??と次々質問されますがもうここまで来てしまった妊婦を捕まえて更に「何でこうなったの?」と聞く気にはなれません。
もう過去には戻れませんから先に進むしかない・・・そう思います。
妊娠間もない日はとうに昔の事、残された日をしっかり受診して元気な子を産む事に専念して欲しいと思います。

今回の北の大地への訪問は少し時間も取れて札幌のスタッフも近場の観光を2ヵ所連れて行ってくれて本当に命の洗濯をしました。
病み上がりでしたが栄気を養った気がします。
しかし札幌も昨今夏は暑さが厳しくなりみんなフーフー言ってるそうです。

帰りましたら空港に降りてからもう「暑い暑い」の連続で北の大地は良かったの連続です。
「あついよぉ〜」「死にそう」の連発をしながらの帰宅でした。
これから体温と変わらずの毎日が来るのかと思うとぞっとします。

  この時1460g    
31週で産まれてしまった小さな戦士
ただ今小児科のNICUで大きくなり新しいお父さんのお母さんの元へ帰れる日を待っております。
小さくても元気元気!
早く大きくなぁれ!父さん母さんが君を抱っこ出来る日を待ってるよ。





その1週間後に前置胎盤剥離で緊急入院・手術で誕生した小さな戦士2
こちらも同じ病院の小児科NICUに入っております。
この子もお父さんとお母さんに会える日を毎日待っております。

北の大地に飛ぶ前に誕生した戦士たちです。
頑張れ小さな戦士たち。輝く未来が君達を待ってるよ!!

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