功績

  • 2010.06.30 Wednesday
  • 23:02
 「功績」・・・私達には縁遠い言葉ですが、先日ある地方の行政の方と面会しました。
かなり前に私は聞いていたのですがあるご夫婦がこの赤ちゃんの命を救う為に当時まだ社会福祉事業としてあまり知られていない活動であり50歳をとうに越してから「これからの私たち夫婦に出来る社会貢献は小さい子供を守る事だよ」と救済をスタートさせたそうです。

当時、お宅にその職員の方がお邪魔すると沢山の赤ちゃんがおり賑やかに泣いていたそうです。
ベビーシッタ―も忙しく働き話す声も聞こえないほどそれはそれは賑やかだったそうです。
何回か遠方であってもこの田舎まで生まれた赤ちゃんを親が抱いて「うちでは育てられないのでお願いします」と玄関に立って頭を下げていた方を見たこともあると話されていました。
また寒い雪の降る夜に初老の男性が赤ちゃんを抱いて来て「どうか孫を養子に出して下さい」と頼みに来た事もありその方はその足で飛行機に乗って一人で帰って行ったそうです。
雪が降るとその時の光景を思い出すとその会長さんは話されていたそうです。

でも時間は延々とあるものではない。回りのお手伝いの里親さんもスタッフもみんなで年を取り、一人欠け二人欠けして新しい赤ちゃんの誕生とはうらはらにこの世を去りゆく悲しい分かれも経験されて最後には夫とも死に分かれそのショックで活動の気力も失せて次の会長を探したそうです。

その職員さんは優しい感じの方で健在の時は何度も足を運び「このベビー救済ははたからみて簡単そうにみえるかも知れないけど1組の縁組まで私は眠れない夜をいくつ数えるか知れない」と力のある言葉を聞いたそうです。
そして今はご家族方が「もうこれ以上は無理でしょう」とホームに入り第2の人生を歩んでいるそうです。近い関係者や縁組家族がたまに訪問されて始めは喜んでいらっしゃいましたがもう誰かも分からない恍惚の人に近付いているご様子とか、でもその会長さんの功績は縁組した家族が1番よく理解しているはずです。

今回その方の有志の方とも出会うご縁を頂き当会にもお力添えを頂いております。
頑張っていれば知らないところでまた知らない縁が結ばれて行くんだなぁと思いました。
この会は考えたら沢山の立場の違うそして子供の幸せを第1に考える人たちが集まってくれたとつくづく思い感謝しております。

生後4日目の赤ちゃんの足形
                          可愛いですね!こちょこちょしたいわ

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