感染症まんえん!
- 2018.11.30 Friday
- 19:50
感染症がただ今、日本中を蔓延しているそうです。
梅毒がものすごい勢いで感染していると言うニュースを聞きました。
妊婦に感染し発見が遅れると胎児に影響を及ぼし母子ともに治療が必要となります。
また、生まれた時に症状が出ているとそれを治す事は難しく将来的に何らかの障害が残る原因となります。
「梅毒」「結核」は忌み嫌う病気で昔は結核で吐血し死亡するとされていて栄養を取るぐらいしか方法がなくかかると死亡するような怖い病気でした。
梅毒もよく遊郭で女性が感染し隔離されて顔が崩れてその後死亡するようなドラマがあったなぁと思いました。
こちらは性交渉による感染が大半でどこが発症元かは不明のまま治療方法もなく拡散していく時代がありました。
いづれも現代はいいお薬ができて昔、私が会社員の時に上司が2名が結核にかかり病院で隔離されて見舞いも禁止された事がありましたが2週間ほどだったかで完治し退院しました。
梅毒も妊婦が感染してすぐに検査で分かれば胎児には問題はないとされていますが発見が遅れれば体内で胎児も感染し誕生と同時に治療を10〜14日間ほどして問題なく退院となります。
梅毒は今は怖い病気ではなくなりました。
きちんと治療をすればよくなるし完治します。何も知識のない方が空気から感染するだのなんだのと考えてせっかく誕生して治療も終わっているのに気味悪がり断る事態も生じております。
今やこんな事で断るなんてもったいないと私達幹部は思います。
下に当会のホームドクターの説明がありますのでご覧下さい。
そして間違った知識をお持ちの方はここで正しい知識を得るようにお願いします。
⇓
先天梅毒について
梅毒は治療の発達によって激減しましたが、近年また急増しています。本年は2000年以降で最多の患者数になったそうです。それに伴って先天梅毒の数も増えてきています。
Q:梅毒とはどのような病気ですか?
A:梅毒トレポネーマという病原菌が原因で、感染すると全身に様々な症状が出ます。早期の薬物治療で完全に治療すること が可能です。検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると、長期間の経過で脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。
その他、一般的な成人の梅毒については、以下の厚労省のリンクも参照ください。
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/qanda2.html
Q:梅毒はどのように感染するのですか?
A:妊娠での母子の感染や、コンドームなしの性行為でうつります。それ以外の日常生活で通常感染することはありません。
Q:先天梅毒とはどのような病気ですか?
A:梅毒に感染している母親から胎児に感染するものです。感染すると出産前に胎児死亡が多くなるほか、出生時〜3か月頃の症状(骨や目の炎症・肝臓や脾臓の腫大・難聴など)や、未治療のままだと7〜14歳頃にも全身の症状を示すことがあります。報告にもよりますが、出産時14〜77%に何らかの症状が出現しています。
適切に治療されることで治癒されますし、その後も定期的に診察を行うことで再発を予防することができます。
Q:先天梅毒はどのように治療が行われますか?
A:出産直後から注射による抗菌薬の治療を行い、治療後も再発がないか定期的に確認されます。
Q:先天梅毒の子からはどのようにすれば感染を予防できますか?
A:適切に治療された子供からの感染はありません。またもし治癒されていない子供であっても「粘膜や傷」を介して感染する病気なので、「症状のある部位」を「傷のある指」などで直接触ったり、「口に症状がある」子に対して「ディーブキス」を行うことなどはしない、など「相手と自分の粘膜や傷」が触れることに注意することで予防できます。
Q:なぜ梅毒は敬遠されるのですか?
A:ひとつは性感染症であること、そして大昔からある性感染症なので治療法のなかった時代は「顔が溶ける」などの見た目もひどくまで進行することなどから、感染症のなかでも悪いイメージが確立しているからです。とくに年配の世代の方にはそのようなイメージが強いと考えられます。しかし現代では、上記のように適切な治療方法が確立していることから、そこまで悪化することなく完全に治癒することが可能な病気となっています。
〜BabyぽけっとのOBでもある医師としての一言〜
上記のように梅毒は完全に治癒することが可能な病気で、出産時に既に後遺症が残るような症状が発症していない限り、何かの障害が残ることもありません。症状があっても、その後の発達に大きく影響の与える症状も多くはありません。もちろん、治療の経過を確認したり、治療後にも経過観察のために通院するなどの必要はあるかもしれませんが、それ以上の気苦労もありません。先天梅毒であることを理由に、該当を断ること(そして、おそらくその後に退会すること)は、せっかくのご縁と、それまで掛けてきた時間や労力も棒にふるうことになるので、正直”もったいない”と感じます。
せっかくのご縁ですので、ぜひとも大切にして頂ければと思います。